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2025.6.1
川とまちを考える会 #1
横浜・和泉川の〈川・まち計画〉

ノミガワスタジオ

吉村伸一(吉村伸一流域計画)
橋本忠美(農村・都市計画研究所)
奥村玄(GENプランニング)

主催:川とまちを考える会
協力:ノミガワスタジオ

「川とまちを考える会」事務局:吉村伸一(吉村伸一流域計画)[座長]、佐瀬優子(アトリエ言景)、石井秀幸(スタジオテラ)、田村将理(途草会・あ建築)、森厳(呑川の会)

川とまちの関係を豊かにするための知恵を水系や流域を超えてわかちあう「川とまちを考える会」を呑川水系の有志で発足し、その第一回として横浜の和泉川の基本計画を手がけた主要人物三名を池上のノミガワスタジオに招いてお話を伺いました。

かつて横浜市では1978年の市長交代をきっかけに総合計画が見直され、当時横浜市河川部に所属していた吉村伸一氏の積極的な提案により、川の自然回復、川辺の道整備、水辺拠点の整備の三つの柱からなる河川環境整備事業が推進されました。その枠組で「川からまちへの越境」をめざした和泉川の再生事業では、農村・都市計画研究所の橋本忠美氏らが『和泉川環境整備基本計画(案)』(1987)をまとめ、河川と流域を一体的にとらえる〈川・まち〉という考えを提示しています。その過程で流域内のすべての小学校11校の4年生400人が参加するワークショップが農村・都市計画研究所(当時)の奥村玄氏らの尽力で実現し、「一人も脱落者を出さない」徹底的な調査にもとづき川とまちのつながりが景色になっていきました。

それから三十年以上のときを経た今日もなお川とまちを豊かにつなげている和泉川の光景は、この計画のすばらしさを雄弁に示しています。その景色を実現に導いた過程は、行政の積極的関与をともなう官民連携、包括的な参加型調査のための入念な準備、暮らしを彩る多様な体験を掬いあげる丁寧なしかけ、幅広い立場からの意見や願望を効果的に分析・総合するための専門知の活用など、数々の能動的なとりくみに支えられていました。そして、その知見を誰にでも伝わるようにとまとめられた報告書は、ひとつの河川改修事業の記録を超えて、都市計画、景観・生態系の再生、ワークショップ、社会調査、ランドスケープデザインなどの幅広い領域にまたがる今も色褪せることのない導きと着想に溢れています。本会では登壇者がそれぞれの観点から当時の資料や記憶をふりかえり、集まった人々とともに和泉川の現代的な意義を発見する場となりました。

川とまちを考える会は、この会合の記録や当時の資料のアーカイブ化と公開に向けて準備を進めていきます。

開催告知PDF


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