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小さく細かく手を入れる

わたしたちは近所の公園の伸びすぎた草を抜きたいというささやかな目的から発足し、その目論見通りに今も活動しています。多くの場合、たった一本の草が「荒れた感じ」につながります。草の一本一本、植え込みのひこばえの一本一本から、細かく丁寧にみどりに手を入れ、庭師的な技術とこだわりを高めていくことで、小さいながらも端正でここちよい公園を維持することをめざしています。



公園から地域をつなぐ

わたしたちは歩いて行ける身近な公園は地域のつながりをつくるうえで欠かせない役割を果たすと考えています。一方で、小さな公園にはこの可能性を活かすしくみがあまり充実していないとも考えています。なんとなく「これを公園でやりたい」という期待とはうらはらに、そのためにやるべきことは意外と複雑です。わたしたちは公園と地域のなかだちのひとつとなり、その可能性をより多くかたちにすることをめざしています。



量より質のボランティア

途草会は労働集約型ではなく知識集約型のボランティア活用モデルを推進しています。ボランティアは往々にして単純作業を無償で担う労働力として期待されてきました。しかし、労働力を動員するやりかたは活動の自主性と持続性を脅かします。途草会では単純作業はほぼ代表が担い、ボランティアは専門知識や地域連携など、その人ならではの強みややりたいことを活かして協力しています。



むりをしない

ボランティアや市民活動はいつしか「むりをする」ものになってしまいました。かつては多少のわがままや雑さも許されて自主的にやってきたことが、次第に制度的な期待に組み込まれ、あまつさえ達成目標さえ求めらられるようになってきました。一方で共働きの増加や通勤距離の伸長により地域活動の担い手は減少しています。あまりむりをせずに何がどこまでできるか、そしてむりをなくすにはどうすればよいかを探る必要があります。



少しずつ工夫する

むりをして華々しい成果を求めることをやめると、なかなかうまくいかなかったり、明らかに失敗だといえることにも素直に向き合えるようになります。せっかく植えた花よりも雑草がすぐに伸びてしまうし、気候が過酷化する今日では雨の日も晴れの日も公園はさほど快適ではなかったりします。そうした小さな問題を解決するための小さな工夫を途草会は手探りで少しずつ進めています。




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